2011年 7月6日
職場を出たのが18時過ぎ、こんな時刻からでも間に合う落語会が一つだけ。
中崎町の「べにこご」は、19:30開演。
夕方から雨が降り出して肌寒い、けど湿気が多くていやな天気だ。
それでも会場は満員で、すこし遅れて入ったらもう笑い声がひびいていた。
桂 こごろう 「書割盗人」
桂 紅雀 「三枚起承」
お二人ともアクションや表情が大きくて、細かい描写も心配りがきいている。
梅雨の空気をはねのけるように、明るくてさわやかなお二人だ。
しばらく落語に来てないから、単衣や夏物に変わってたりする衣裳でも季節感を味わった。
マクラもそれぞれ思いの丈をぶちまけてはって、大笑いさせてもろた。
特に紅雀さんの「連れの三人」は、これからも変化するやろうけど個性があって楽しかった。
アホっぷりに無理がないのが、長い時間聴いても飽きない。
娼妓の小照(小てる?小輝?)もどちらかといえば可愛く感じたのは、
だまされた連中に悲壮感が少ないからか。
比べるでもなく、文枝師匠の懐かしい高座姿を頭に思い出させてくれました。
文枝師匠は、愛憎・情けを描けば素晴らしかったなぁ~。
こごろうさんはご自身でもたまにおっしゃる通り、とにかく愉快痛快。
(そやけど、書割の屏風に描く水仙、これは冬の花やねぇ~)
盗人が転がるように逃げるさまが目に見えるようだった。
とっても残念やけど、中入後のトークは聴かずに退出。
席がクーラーの吹出口になり、具合悪くなったので…ごめんちゃい。
それでも2席聴いて1時間30分(21:00PM)。
手ぬぐいを肩にかけていたけど、湿気で辛い腱鞘炎の右腕がもげそうに痛いんで
見たら赤紫のムラムラになってた。