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2008年 8月17日
カスタ君の町家でお世話になっている、カスタネット㈱社員のヒトミちゃんからお電話いただく。 「すごい面白い社長さんなんですよー、竹で何でも作らはるんです。会いに行きましょう!」 ???・・・よーわからんまま、連れて行ってもらうことに。 カスタネット㈱の植木社長のお車と運転。 いいのかなあ~、お仕事ちがいますのん?私が行っていいの??? 目的地は高山八幡宮のスグ横にある「㈱中田喜造商店」さん。 スタスタ先を行くお二人の後をかっぽれはどういうスタンスで居ればいいのか、ただ付いて行く。 中田社長にご挨拶して事務所に入ると、とにかく物がいっぱい!で、色々! 無意識に周囲に置かれたものでどんな人かのデータを集めようとするものだけど あんまり物が色々ありすぎて全然つかめない。 でも、自己紹介するかしないかでもう中田社長は話しはじめて止まらない。 お話によると、茶せんを作る職人さんでありながら、 世界各国で材料調達から茶道具販売網の確立、新商品プロデュースなどこなす超人。 とにかく興味をもったらスグ会って話して友達になる。 日本の茶道を伝える為に心血を惜しまず、楽しんでやっておられる。 ナルホド、すごい人だ~! 掲載された新聞や本、写真、文献などがサッと出てくる。 物を説明するのに歴史上の事件や人物名がどんどん飛び出し、聴くだけでも大変。 中田社長の頭の中では物事が整然としているんでしょうね。 この日、竹について初めて知ったことがあった。 細工に使用する竹は、切って乾かせば使えるのだと思っていたが、大間違い。 ① 痩せていて(栄養豊富だと目の粗い繊維質になる) ② 手入れが行き届いた(竹同士が擦れ合わないよう間隔をもたせてある)土地で ③ 2~3年育てたものを切って ④ 大きな窯でゆでた後 ⑤ 半年くらい外に出して雨風に当てて乾いたものを ⑥ さらに布で磨き上げる 竹は竹の子として芽がでたときから太さが決まっていて、長さは1年で決まり その後何年経っても伸びない代わりに年を経るごとに繊維が詰まっていく。 落語「米上げ笊」に、8月に切った竹は粉が噴いてアカンという一節があるが、これも質問。 竹の成長は、2~8月頃にたくさんの水を吸い上げる活動期、秋から冬はこれが休止期になる。 活発なとき無理に加工するより、休止状態で落ち着いたものを使うという理屈・・・納得!! 中田社長は、先代の桂 歌之助師と懇意にされていたそうで、なんでも落語で例えてしまう かっぽれの言葉にも笑いながら色々お答えいただきました。 名刺を二枚いただいて、一つは「少年探偵団」。 美味探求や旅行、写真、歴史などをお仲間と楽しんでおられるとのこと。 お金じゃなくて知恵をしぼってとことん遊ぶ、こんな大人が沢山いたら世の中楽しいと思うよ~。 事務所の前は、日本初コンクリート不使用の護岸工事で、水辺の生き物がいっぱいの川。 こちらにも力を注がれたとのことで、地域の自然・文化を守って育てて残す・・・ 大人の仕事として鑑ですね。 お忙しいところ、お話聴かせていただき本当にありがとうございました~
by kapporeblog
| 2008-08-17 16:25
| かっぽれのあれこれ
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