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2014年6月29日
レツゴー三匹、華があって、喋りだけのトリオ漫才として一世風靡。 時代を早すぎる速度で駆け抜け、再結成を望まれながら じゅん師の死去で新しい角座にその名を拝見することも叶わぬ無念さ。 シンデレラエキスプレス・渡辺さんの言葉の端々からも伺えました。 毎月楽しみにしている会ですが、帰りには何故か心にじんわりと残るものを持って帰る、 そんなトーク・ライブです。 内容をあまり詳しく書くと、どろぼうみたいで嫌なんですが、 今回はキーボードを打つ手が止まりませんでした。 長作師の真心ある言葉やなんかが心を打って、書き飛ばせませんでした。 人気のじゅんさん、リーダーで台本の正児さん、そこで3人目の立ち位置を卑屈にならず 押しのけたり、無理に出たりせず、きちんと目立ってはった。 (めっちゃダンディでしたもん!) やはり、このお人柄から出るんだなと納得の、大納得のエピソードの数々でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 漫才やるまでは、千日前で音楽ショウみたいなことやってた。 25歳でデビュー。 ある日、正児さんから「レッツゴー三匹いうのがあんねんけどな」と誘われた。 別のメンバーで組んでたのが辞めて、やらへんか?いうて。 初めは「レッツゴー」やったん。 それがある新聞記者に「文字数が多いとテレビ欄からこぼれる」いうのんで「レツゴーで」と。 万博景気の当時は客席もこわかった(キビシイ)で。 舞台の端に300円づつ積んで3人分、そんな祝儀の出し方。 ほな、じゅんが「あと200円くれたらお昼ご飯食べられるねんけどなぁ~っ」言うたら 「しゃあないな」て、くれたんや。 立ち飲みのお客さんおるやろ?足にゲートル巻いてはるねん。 そこへこの位(指で1cmの幅をつくって)万札の束を巻きつけてはんねん。 過去ふりかえってどうすんねんて言う人おるけど、オレは振り返るよ。 良い時代やったもん。 1年経ったとき、やっと角座に出させてもろた。 言葉づかい間違うたらアカン、舞台での芸も楽屋での上下関係も。 今、上下関係もないやろ? それで思い出したけど、ボクらデビュー半年でワァッと売れてしもたから 出番が浅いけどどうしても掛け持ちして間に合わへん。 そしたら松鶴さんが「かめへんかめへん、ワシなんぼでもモタレやったるさかいに」言うてくれはった。 今でも忘れへん。 あと、春団治師匠にもよう楽屋へ行って挨拶して。 ヨイショではないねん。 師匠に「他の2人は来んのか?(含み笑)」みたいに言われたけど、 「すんまへん、ボク足が長いさかいに先に着いたんですわ」て返事したら 「(わかってるわかってる)」て頷いてはったなぁ。 会社のモンが若手に「師匠から言うてくださいよ」てすぐ言うやん? それは違うやろと。 舞台の上では物言えるけど、楽屋のことは会社で仕切ってってくれんと。 舞台が有った時代は言えてん、出番で(ランクが)決まってたからな。 そやけど今、若い子は高学歴やし、すぐテレビでクイズやらトークやらに出てしまうやん。 オレらの事知らんのばっかりや。 なんぼ「昔は」みたいな話したって、煙草持つ手もそのままで首だけちょっと下げて「あざーっす」や。 言うのももう疲れたんや。 「レツゴー三匹」で辛いていう思い出はないね。 たった一つ、有るとしたら初舞台。 ストリップ劇場の前座やったけど、お客さんみんなハダカ観に来てるからこっちなんか聴いてくれへん。 「はよ出せー、ひっこめー」、腕組んで足上げてヤジや。 辛かったァ。 その時、正児さん偉かったで。 10日間なら全部違うネタ書いてきて、毎日替えるんや。 ものすごいハングリー精神、持ってたね。 「絶対このままで終わらんとこな。三人で乗り越えていこな」っていう強い気持ちでやってたね。 ネタ合わせは1回だけ、正児さんは自分で書いてるし頭に入ってるもん。 ツッコミは一人でええやん? 三人でしか出来ない漫才、間をつくろうって。 ほっぺたを両側から叩くのは、最初じゅんが一人やったんを瞬間的に思いつきで。 三波晴夫先生の新歌舞伎座公演によんでもうて、特別な(ギャグは)何か無いか考えてたとこやった。 ドカーン!と受けて。 じゅんは、加藤茶さんとええ勝負やったんちゃう? 若いしかわいかったし、キャラ作りからオンリーワンやった、天才的なアドリブやった。 前の「レッツゴー3匹」とは違うもんにしたいっていう使命感ていうかなぁ。 じゅんが死んですぐインタビュー来たけど、何にも言うことない(辛くて)しって。 けど芸人らしゅうしなアカン、じゅんやったらそれを喜ぶ・・・と思って 「(先に逝くなんて)台本になかった、アドリブかましよった」と答えて、湿っぽいとこはカットしてと頼んだ。 じゅんが何かせんならんと相談に来たとき、 実績のない芝居の世界では、今までの名前は無意味やけど一からやれるか?と紹介した。 そしたらスグに飛び込んだ。 10年は苦しんだと思う。 明るうて人が集まる性格やから、「飲みに行こ!」言うて結構お金も使うたんちゃう? みんなとは5年会ってない。 誤解されるけど「こんな仕事あるけど、頼めへんか」は言えるけど、グチやら詮索みたいな電話は出来ん。 最後の漫才は、今の春蝶くんが襲名の時に呼んでくれた。 お客さんも喜んでくれたし、松竹のお芝居の社員さんやらが吃驚して喜んでくれて。 (若井やるきさんに対して) 休みたい言うてられるのは仕事があるからや。 階段昇ってて踊り場で休んだら次は無いで。 遅かっても登り続けな、仕事なかったらグチ言いたくても言えん。 自分を作り過ぎたらアカン、うがった見方したらネタが伝わらん。 卑屈にならんと自分をさらけ出して! 勝手に走り回るな。 貧乏に慣れたらアカン。 (シンプレ・渡辺さんに対して) レジェンドもええけど、15分冒頭にナベの芸見せてくれ。 ナベを好きで来るお客さんに対して、それは大事なことや。 楽屋は芸を磨く場でもある、70歳になって今必死にオレは三味線勉強してる。 ひとつは、じゅんに恥じるような人生送りたくない。 残りの時間で何が出来るって無いけども、お客さんに「レツゴー三匹おったなぁ」と懐かしんでもらって・・・。 でも!!出来るもんなら・・・ もう一回世の中に「長作」の名前刻みたい気持ちもある。 (最近、「文楽恋人形」を作曲された。) 照れくそうてしゃあないねんけど、たまに東京でも仕事もらうねん。 週にいっぺん、宿泊先の近くで食べる特上のうな重が楽しみかなぁ。 シンプレ・渡辺さん、いつも素晴らしい内容に感謝。
by kapporeblog
| 2014-06-29 23:53
| かっぽれの右往左往
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