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2008年 7月30日
仕事上のトラブルがあって、退社が六時をまわってしまった。 六時半開演なのに一時間以上かかる会場までは遅刻は確実。 必要最低限をやり終えた後、机上にあった仕事の書類をガサガサッと紙袋へ放り込み、 帰宅後家でやることに。 とにかく10分でも正雀師を聴きたい!と走った。 駅では母が小一時間も待たされて渋い顔で座っていた。 頭の中は持っている仕事を明日の刻限までに片付けるための手順を段取ったりで 母の文句に耳をかす余裕もない。 18:31pmの京阪特急に乗りこんだ。 早くて19:15pm、遅くとも19:30pmには会場に到着するだろう。 うまくいけば「水神」、後半部分だけでも聴けるか・・・。 桂 宗助 「つる」 林家 正雀 「水神」菊田一夫:作 桂 文我 「紺田屋」 ~ 中入 ~ 林家 正雀 「牡丹灯篭より関口屋のゆすり」 玉造の駅を降りたら徒歩で10分程度、会場のドアはピッタリと閉められていて ガラスの向こうでお席亭が当方を確認、開けてくださった。 お金払う、パンフもらう、半券もらう・・・単純動作も正雀師の声が聴こえるのでもどかしい。 満席で立ち見、椅子を出してもらう。 高座は「水神」上演中、内容からしてもう大詰め。 カラスのお嫁さんを慕って、ついには貰ったカラスの羽織で空へというお話。 文学作品、途中に人の情や愛憎など細やかな設定や描写がある。 駆けつけたときは最後の10分ほどだったけれど、ホロリと涙がでてしまう。 三遊亭円生師のために書かれた作品で、一門のものということになっているが、 円窓師に了解を得て演じておられるとのこと。 文我師「紺田屋」は人情噺。 マクラ、身体にあまり良くないものは美味しいもの、枝雀師匠も飲んだ後のラーメンを いつも美味しそうに食べておられたと。 病弱で寝付いたところへ好物のしんこ餅が喉につかえて亡くなった縮緬問屋のお嬢さん。 一旦は埋葬されたが、土葬だったのが幸いして息を吹き返すが・・・。 埋葬までがかなり無理がある設定だなあ・・・と思っていたら、お嬢さんの仕組んだトリック? 歌舞伎にも多いテーマだけれど、思いつめた女性のとる行動の奇抜さ大胆さ。 母が「お芝居みたい」と喜んでいたのもうなづける。 対談は文我さんの「何か最近変わったことはありました?」と、打ち合せ無しのフリートーク。 正雀師が最近ご贔屓さんから「(八代目)正蔵さんの色紙が古本屋に出てる」と教わり、 見に行ってやはり購入してしまったという話題から。 それは果たして高いか安いかというところから文我師の骨董収集に関する四方山話へ。 件の色紙は、字が多い(晩年は「好機到来」とよく書かれたとのこと)正蔵師の色紙には珍しく 彩色画が施されている品で値は二万円! 正雀師が奥様に打ち明けるまで少し時間をおいたところ、 「1万円ならすぐに言うだろうし、5万円ならあなたは買わない。だから2万円」と ピタリ言い当てなさったというからすごい。 目利きに話が及ぶと、文我師の薀蓄をたっぷり披露。 プロの古物商が文我師にアドバイスを求めに電話がかかってくることもしばしばだそう。 しかし、名だたる噺家さん・名人上手の色紙とはいえ本来値段をつけたり売り買いするものでもないというのが締めくくり。 かっぽれもそう思う。 でも大ファンの師匠のが値段つきで出ていたら、買えるものなら買いたいというのもまた本心。 「牡丹燈籠」、友蔵の悪事や女性関係が妻を殺害したことでその幽霊の怨念により 繕っても繕っても露見していくところ。 萩原新三郎に仕えていたときには、想像もしなかったような悪党ぶり。 化けの皮が一気に剥がれるような場面。 人間の内面とはげに恐ろしく罪深いもの。 欲と保身に走るとき、どこまでも堕ちていく危険性を誰もが持っていると暗示。 正雀師の人物描写には、いつもゾッとするくらいの魅力を感じる。 打ち出し太鼓を制して立ち上がる正雀師、「奴さん」「姐さん」を踊ってくださる。 「奴さん」は彦六師の声色と振り、「姐さん」は歌右衛門丈で。 今年もいい芸を堪能!
by kapporeblog
| 2008-07-30 23:27
| かっぽれの右往左往
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