2008年 8月20日
桂吉朝師がまだお元気だった頃、師のプロデュースで「桂米左 鳴り物教室」が始まった。
初め、お弟子さんには吉朝師のファンの方が沢山いらっしゃったが、
師が亡くなったことや各自のプライベートな都合によって、辞める人そして新たに来る人。
ここで落語好きや伝統芸能好き、和服好き、お酒好き・・・など同じ興味をもった人に出会って、
立場や年齢を超えた人間関係が大人になってから出来た。
この日、開始時刻が早かったのもあり、師匠と教室仲間で四方山話。
米左師匠は繁昌亭で素人さんに落語を教える役もされている。
きちっとしたご性分のため、周りの噺家さんから
「素人さんやし、それなりでええんちゃう?」と言われるそう。
けど仕事としてプライド持っている「落語」をぞんざいなまま教えることが出来ないそうだ。
教わる方も、面白半分で来る人は適当にあしらわれても気分良く帰れたらいいのかも・・・。
でも、かっぽれはたとえ発表しないかも知れない素人さんの落語でも
ご自分が教わったとおりにキッチリ教えてくださる米左師匠のやり方が好きだ。
この日、鳴り物は「小鍛冶」をお稽古してもらう。
月イチで途中休んだこともあったが、かれこれ1年この曲をやっている。
つぎの曲にいつ上れるんだろう?と思うが、そこまで稽古していると曲を味わえるというか、
全く邦楽に無知なかっぽれでもばちの先から響く音色の違いが解ってくると何とも気持ちよく、
うまくいったときには背中からオーラが燃え立つ気がするくらい。
それは、「いいよいいよ」 「素人にしては上出来」と言われて習っていたんじゃ味わえない世界。
何度も何度も、ばちの持ち方・腕の上げ方から注意してくださる米左師匠に
ほんまに感謝の稽古です。
来月の稽古日は9月25日夜・大阪環状線上の某所・・・見学自由、よかったらどうぞ。